前回、お金が生まれたわけを説明しました。
では、今使っている円(政府通貨)って どうして成り立ってるの?
答えは ズバリ【税金】です。
これがわかれば 税金と経済への見方がかわるはずです。
今回は 日本円について簡単に説明します。
日本円の発行
何はともあれ、日本円を作らなければ 始まりません。
日本政府が 国を運営する
つまり、経済活動をする上で 自国の通貨が必要になります。
そこで 政府通貨=円を作って運用をしようと決めますが、
国が勝手に足りなくなったら作るを繰り返しては 価値が下がり信用を失います。
実際、これで価値がなくなった国の通貨が【シンバブエドル】です。
なので、国の言いなりにならない別の機関に作ってもらう必要があります。
その機関が 日本銀行です。
日本銀行が 国全体の状況を考えて、適正にお金を発行してくれてます。
昨今の日銀_金融引き締めも 【円】の価値を適正にするために必要なのです。
これについては 別途、記事を書こうと思います。
日本円の需要
さて、円を作ったはいいが このままでは子供銀行と同じ紙切れです。
前回の記事で お金の条件は下記の条件を満たす必要があると説明しました。
- 人によって価値が変わる ⇒ 誰もが同じくらい欲しがる物
- 時期によって価値が変わる ⇒ 価値が急変しない
- 交換するものが毎回変わる ⇒ 共通であること
- 保存か効かない ⇒ 保存が効くもの
なかでも、一番重要な「誰もが欲しがる物」=「需要」について
日本円は どうして成り立ってるのでしょうか?
その答えが 【税金】になります。
租税貨幣論
日本で生きていく上で いろいろな物に税金がかかっています。
この税金を 【円】で納めさせたのです。(強制、懲罰付き)
これにより 円の需要が成り立ちました。
さて、円の需要は成り立ちましたが
国民はどのように円を手に入れればいいのでしょうか?
国の命令で日本銀行が発行した円をダダで配るわけにはいきません。
国は 仕事の対価として円を与えたのです。
仕事の内容は 国を運営&良くする事=つまり、公共事業や公務です。
これにより 円の需要と循環が生まれました。
これを 租税貨幣論といいます。
まとめ
どうでしょう?
税金の見方が変わったのではないでしょうか?
国が勝手に徴収しているって点は 変わらないんですけどね。
次は 【国の借金とインフレ】について解説します。
それでは また!
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